算命学とは?
四千年以上前の中国で生まれた占術で、群雄割拠の時代に、いかにして国家を存続させるか、家系を繁栄させるかという軍略として発展してきた、所謂『帝王学』です。
算命学の基本は、人間も自然の一部であり、自然界に見られる特質、現象がそのまま人間にも反映されるという考え方で、その基準となるのが生まれた日です。
ただ、算命学が他の占いと違うところは、生年月日によって運命までは断定しないところです。生まれ持った素質は、誕生日である程度決定されます。しかし運命は、自分を取り巻く環境や、絶え間ない人生の選択の連続で決まっていくもので、今不運にあると感じる人は、それらをなるべく自分の宿命にあったものに近づけて行くことで、生きるのが楽になり、開運できると考えるのが算命学です。そのため、同じ生年月日に生まれたからと言って、同じ運命を辿るわけではないことは自明です。
そして算命学では持って生まれた星を、良い悪いという判断はしません。一極二元論という立場を取る算命学は、全ての物事に陰と陽があり、どんな事象にもプラスとマイナスの両面が内包されているという見方をします。
そのため、幸と不幸とは、その人の持つ特質が十分に発揮できているか、そしてそれが時代と社会に合っているかどうかで判断します。ですから、生きる時代は変えられませんが、もし自分の宿命に持っている星が、この日本社会に合わなければ、海外に活路を見出して、異国の地で大成功するということも大いに可能なのです。
なお、本場中国の算命学は、文化大革命の弾圧により継承が途絶えてしまいました。その絶滅が危惧された算命学が、日本において存続することとなったのは、文革の手から逃れて日本に亡命した呉仁和氏が、辿り着いた長崎で、少年だった高尾義政氏を見込み、口伝したからです。
幸運にも日本において生き残った算命学は、その後高尾氏の尽力によって、政治家や経営者にも影響を与え、今なお、多くの人々に開運の知恵を与えてくれています。